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会議での発言が2倍になった「Yes, And」

  • 執筆者の写真: ENCOURAGE INNOVATION
    ENCOURAGE INNOVATION
  • 9月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月16日

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「会議で意見や質問を求めても、なかなか発言が出なくて…。 結局、自分だけが話す場になってしまうので、なんとかしたいんです。」


そう悩みを打ち明けてくれたのは、ある金融機関で 15名の部下を持つ部長、金田さん(49歳・男性)。

誠実にメンバーに向き合う金田さんは 「どうすればみんなが自分から発言してくれるのか」と考え続けてきましたが、なかなか状況は変わらず、悩みを抱えていました。


そんなときに、当社の研修を受けていただきました。



研修では「自ら考え、自ら動く人材育成」をコンセプトに、

 「Yes, And」を活用した会議を実践していただきました。


Yes, Andとは 

相手の意見をまず肯定的に受け止め(Yes)、 

そのうえで自分の意見や提案を付け加える(And)という手法です。



研修後の会議で、金田さんはメンバーに伝えました。


「今日からこの会議に一つルールを作りたいと思います。 誰かが発言したら、否定するんじゃなくてまず『なるほど、そうなんだね(Yes)』と受け止めて、 『そして〜してみるのはどうだろう?(And)』と加えて返すようにしましょう。 私自身も意識して取り組みます。」

その日から、会議の空気は少しずつ変わり始めました。



金田さん「先週議題にあげていた業務効率化についてですが、皆さんどう思いますか?」


メンバーA「新しい顧客管理システム、もっと入力項目を減らしたら効率的になると思います。」


金田さん「なるほど、いいアイディアだね。そのうえで、既存の項目を整理すれば現場の負担もさらに減りそうだね。」


Yesで受け止め、その上で自分の意見を加えることで、会話を前向きに広げていきます。


メンバーB「そうですねさらに入力が簡単になれば、若手も早く慣れてミスも減ると思います。」


メンバーC「その通りだと思います。そのうえで、研修資料は現場の声も取り入れて一緒に作ったほうが実用的になりそうですね。」


メンバーA「そうなると、他部署との共有方法も見直したほうがいいかもしれません。」


メンバーB「確かにじゃあ、まずは小さく試験的に導入してみるのはどうでしょうか。」


金田さん「すごくいい提案だね。まずは小規模で始めて、効果を確認してみよう。」



心理的安全性と「Yes, And」


ハーバード大学のエイミー・エドモンソン教授の研究では、 

「心理的安全性」が高いチームほど発言が活発になり、生産性や創造性が高まることが示されています。


心理的安全性とは、「この場で意見を言っても大丈夫だ」と感じられる雰囲気のこと。

Yesで受け止め、Andでつなげる関わり方は、この安心感を生み出す手法です。


一方で、「Yes, But(確かにそうだけど…)」のような返し方は、 表面的には受け入れているように見えても、実際には相手の意見を否定することにつながります。 

その結果、発言した側は「どうせ否定される」と感じ、意見を出すことをためらうようになるのです。



数ヶ月後の変化

数ヶ月後、金田さんから報告をいただきました。


「Yes, Andを実践してから、メンバーが自分からどんどん発言してくれるようになり、 会議での発言はこれまでの倍以上になりました。

出てくる意見の質も高まって、以前は苦痛だった会議が、 今は楽しみになってきました。」



「会議で発言が少ない…」 

「自分ばかりが話していて、活性化しない…」



そんな悩みをお持ちの方は、ぜひこちらからお問い合わせください。


 
 
 

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