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部下の成長を止める、何気ない一言

  • 執筆者の写真: ENCOURAGE INNOVATION
    ENCOURAGE INNOVATION
  • 11月10日
  • 読了時間: 3分

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「それ、難しいよね。」

部下に寄り添うつもりでかけたその一言が、実は部下の成長を止めていた。

“言葉”が与える影響を知り、チーム・部下が変わった課長さんのストーリーを2つご紹介します。


ある飲料メーカーで課長を務める河合さん(49歳・男性)は、普段からメンバー想いの上司です。


会議や1on1の中で、部下から相談されると「それ、難しいよね」と、部下の気持ちに寄り添うつもりで声をかけていました。


しかし、当社の研修でお伝えしたのは

「“難しい”という言葉は、相手の勇気をくじく言葉になる」

ということでした。


アドラー心理学において「勇気」とは、困難を克服する力=やってみようと思える心のエネルギーを指します。

ほんの些細な一言でも、知らないうちに部下の勇気をくじき、行動しようとする意欲を削いでしまう可能性があるのです。



河合さんは研修後、メンバーに”難しいという言葉は使わないようにする”と宣言し、

その代わりに、「取り組みがいがあるね」「チャレンジングだね」といった言葉を意識的に使うようにしたそうです。


そして1ヶ月後、報告をくださいました。


「最近、会議でメンバーがどんどんアイデアを出してくれるようになったんです。これまで“難しい”という何気ない自分の言葉で、メンバーが“どうしたらできるか”を考える機会や、挑戦する意欲を削いでしまっていたことに気づきました。」

たった一言を変えただけで、チームの空気が変わり、部下の主体性が生まれていったのです。



もう一人の課長、大木さん(51歳)は、別の場面で言葉の力を実感しました。

抜け漏れが多いメンバーに対して、これまでは「なんでまた忘れたの?」と指摘をしていました。


しかし、研修の中で「勇気づけ」と「勇気くじき」の言葉を学び、自分の伝える一言で、相手が“やってみよう”と勇気づけられるかどうかを立ち止まって考えるようになったとのことでした。


そこで大木さんは、伝え方をこう変えました。

「普段の仕事は本当に完璧なんだよ。抜け漏れによって、他部署に迷惑をかけてしまうのは、本当にもったいないよ。」


すると、そのメンバーは「確かに…!」と笑顔で返し、自らチェックリストを作成。

翌週には抜け漏れがゼロになりました。


「同じことを伝えているのに、言い方一つで全然違うんです」と大木さん。


”なんでまた忘れたの?”という言葉を“もったいない”に変えただけで、相手は“怒られた”ではなく、“期待されている”と受け止めるようになったのです。



その言葉は、相手を勇気づけているか?


アドラー心理学では、勇気づけ(Encouragement)「人が困難を克服する力を信じ、支援する関わり」と定義しています。


“難しい”という言葉は、無意識のうちに「あなたには無理かもしれない」というメッセージを含みます。

一方、“もったいない”という言葉は、「あなたにはできる力がある」という前提を伝える言葉です。


たった一言でも、相手がやってみようと思えるか、そうでないかが変わってしまうのです。



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