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「何度言っても変わらない部下」が変わった一言

  • 執筆者の写真: ENCOURAGE INNOVATION
    ENCOURAGE INNOVATION
  • 9月16日
  • 読了時間: 2分


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ある時、マネージャーの佐伯さんから悩みを相談されました。

「基本的な報告をしてくれないメンバーがいて、何度指摘しても改善されないんです。」


佐伯さん(36歳・男性)は、とあるサービス業で10名のメンバーを束ねるマネージャーです。

報告をしないスタッフに対して粘り強く何度も指摘してきましたが、

改善の兆しは見えず、次第に諦めの気持ちを抱き始めていました。



研修では「自ら考え、自ら動く人材育成」をコンセプトに、

できていないときの指摘ではなく、できているときに勇気づけをするという関わり方を実践していただきました。



勇気づけとは

勇気づけとは、アドラー心理学に基づく関わり方で、

相手が「自分には価値がある」「仲間に貢献できている」と感じられるように支援することです。

その人ができていること、周囲への貢献や協力、そして成長に焦点を当てます。



ある日。

メンバーが久しぶりに報告してきたとき、佐伯さんはすかさず声をかけました。


ありがとう!報告してくれるとすごく安心するよ。」


また別の日。ちょっとした共有でも同じように伝えました。

助かるよ。その情報があると他のメンバーも動きやすいんだ。」


こうして「できているとき」に注目し、勇気づけを繰り返すうちに、

メンバーは「自分の報告が役に立っている」と実感できるようになり、次第に自ら進んで報告するようになっていったのです。



勇気づけが行動を変える理由


アドラー心理学では「人は貢献感を得たときに最も力を発揮する」とされています。

勇気づけによって「自分には価値がある」「仲間に貢献できている」と感じられると、行動への意欲が引き出されやすくなります。


また、行動心理学の研究でも、注目された行動は繰り返されやすいことが示されています。このため「できている時に伝える」ことは、単に気分を良くするだけでなく、行動を定着させる効果があるのです。



数ヶ月後、佐伯さんから嬉しい報告をいただきました。


「勇気づけで関わるようになってから、メンバーが率先して報告してくれるようになったんです!今では自分の業務の報告だけでなく、チーム全体の状況を共有してくれたり、他のメンバーにも必要な情報を伝えてくれるようになりました。

しかも、これまで全部自分で抱えていた仕事を、一部任せられるようになり、本当に助かっています!」



「部下が報告してくれない…」

「できていないことを何度指摘しても変わらない…」


そんな悩みをお持ちの方は、ぜひこちらをご覧ください。



 
 
 

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